「行為保証2.0」を導入されている「三浦工業」様の本社ショールーム棟「ミウラ愛ランド」が2024年2月にリニューアルされました。
「ミウラ愛ランド」公式サイト
https://www.miuraz.co.jp/showroom/
三浦工業様の強みである高い「技術と技能」の取り組みの一部として「行為保証」をご紹介していただきました。2008年に「品質に勝るコストダウン無し!」という信条のもと、製造会社でのISO9001認証取得に向けて「つかう立場で“ものづくり”」を品質スローガンに掲げ、お客様最優先・安全最優先企業を宣言したそうです。全社を上げて、製造品質を上げる製造技術を確立し「不良は絶対に出さない!」という強い意志を感じました。
実は、儲けを追求すると、生産性の先に品質(製造品質)が大きなキーワードになることは間違いないのですが「不良は絶対に出さない!」という動機づけとしては、少し弱いように感じます。そこそこ品質が良ければ儲けは出るからです。うがった見方をすれば、ルールを守り、チェック表を作成し、ダブルチェック、トリプルチェックをしていれば、世間体としては大きな問題を出しても「やるべきことはやっていました」と言えるかもしれません。しかし実際は、社会的責任を負うような製品やサービスを提供する企業は、市場で問題を出してしまえば「申し訳ございません。」では済まされません。現実的に社会的問題を解決する対応を求められますし、その責任も追及されます。もちろん、再発防止策も明確にしなければなりません。三浦工業様は、社会インフラや生活インフラを支える有名な重工業の企業と肩を並べる大企業です。「大きな社会的責任を負う企業として責任を果す。」そんな気概さえ感じます。
時代は大きな変化を迎えています。この先、多くの企業が淘汰されるでしょう。「不良は絶対に出さない!」という品質の高さ、特に現場品質、製造品質の高さ(現場力とも表現されますが)が、企業が生き残るための大きなキーワードとなってきます。ヒューマンエラーやポカミスなど、人的ミスに起因する問題である製造品質の問題をコントロール出来なければ、生産性はもちろん現在進んでいるDX化も、狙った効果は得られません。不良が出れば、簡単に吹き飛んでしまいます。
「品質問題を対応して儲ける会社」でなく「品質問題がなくて儲かる会社」にしなければ、企業として生き残っていくことは難しくなってきます。製造品質の保証が出来なければ、製品やサービスの安全性や、企業の信頼性を勝ち取ることは出来ません。まさに日本製品の強みはそこにあります。ひとりでも多く、1社でも多く、そのことに気づき、悩んでいる方々へ「行為保証2.0」を知ってもらい、取り組んで、勝ち残る企業になっていただきたいと願います。
2024年05月25日
行為保証2.0を継続させること(企業文化にする)
posted by 遠藤メソッド「行為保証2.0」公式ブログ at 18:39| 品質管理