2020年07月30日

「ポカミス・ヒューマンエラー」原因は不安全行動!

ポカミス・ニューマンエラーの原因は不安全行動

弊社で指導している企業様であった話です。行為保証2.0のトータルサポートを始めて、現場がなかなか本気にならない企業様で、QMSの監査を受けているときに、監査員の方から「クレームの件数が急に減っていますが、何かされていますか?」と聞かれました。しかし、なぜクレームが減っているかよく分からなかったそうです。

ある現場の方が「そういえば最近、行為保証の導入を行っていますが…」と言うと、監査員の方は「ああ、それですね」と言われたそうです。このことをきっかけに、現場の方たちが始めて行為保証の効果を実感し、現場でもやっていこうと本気になり始めました。

行為保証を指導している企業様で、効果を出せるか出せないか、いくつか見ているポイントの1つに「何を減らそうとしているのか?」があります。大抵の現場では「不良をなくそう」と言われますが、それは市場でお客様から入ったクレームだけの数を、後手後手で対応しているにすぎません。

本当に減らさないといけないのは不安全行動です。失敗は必ず「見てない」「見えない」「見られない」時に発生します。この不安全行動をなくさない限り、現場で起こる失敗(不良・ポカミス・ヒューマンエラーなど)をなくすことはできません。

実際に、工程内不良を1桁PPMで管理できる現場では「最近、現場が良くない。不安全行動が増えてきている。」と、不安全行動をいかに減らしていくか活発に活動されております。

発生流失した市場クレームを問題と捉えるのではく、現場で発生している不安全行動(「見てない」「見えない」「見られない」)が、製造現場におけるプロセス管理のあるべき姿です。

posted by 遠藤メソッド「行為保証2.0」公式ブログ at 16:09| 品質管理