2013年04月25日

「行為保証」運用のポイント事例

使い込んだ製造技術標準
遠藤メソッド「行為保証」を導入すべく企業様の指導をする中で、効果の差が出る状況があります。一つ事例報告をしたいと思います。

これは、私が理想とする姿。
行為保証の導入過程で製造技術標準の作成を指導するのですが「使わなかったら効果は出ない」と断言します。「それでは使うとはどんな状況ですか?」と問われます。基本的には現場で使うモノです。具体的には、自分の管理部分が汚れるくらいページを開き、その痕跡が製造技術標準を閉じた時に、汚れたラインとして見えるくらいになっていることが、上の写真で確認できます。

この製造技術標準の持ち主は、このライン(工程)の責任者です。はじめは、私のことをうさんくさい奴というような目で見ていましたが、品質が向上すると、見方が一転して好感を持って接してくれるようになりました。大きな効果に至っていない状況では「あなたのちゃんとと、私のちゃんとは、同じですか?」のごとく、行為保証が明確に伝える事が出来ず、結果につながりにくいモノとなり、この攻めぎ合いが「行為保証」の第2ステージ「運用・土壌を造る」の大きなポイントとなります。

この大きな壁を越えると、行為保証が良いものと共感頂けますが、実はここを越えるために苦労する事が多くあります。導入を考える企業の方の頑張りどころです。

posted by 遠藤メソッド「行為保証2.0」公式ブログ at 18:09| 品質管理