2014年11月10日

現場技術の維持伝承ができない日本は危ない

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『活況造船、作り手そろわず』
造船業界の問題が日経(2014年8月14日 日本経済新聞ビジネスTODAY)の記事になっていた。

熟練工の奪い合いの結果、納期遅れの懸念も浮上ということだ。国内最大手の今治造船グループ従業員2500人の大森敏弘工場長談として「あと、100人の熟練工が足りない」そんなコメントを出している。そもそも造船のコア技術は溶接であり、優秀な造船の溶接工が建設現場などでも重用視され、現状では東京五輪関係の仕事へ流れている現状もあるようだ。

この問題をどのように捉えるか。この現状は、今後多くの業種・業界で発生する予兆現象の様に思われる。現場技術の維持伝承ができない現状の中、暗黙知が形式知にならず、現場のノウハウが消失する特徴的な現象に繋がっている。

2007年問題で退職した人は、技術がありながらの退職であって、中国や韓国などでその技術を活かし、日本の現場技術が流出する事になる。受注量では日本を上回る量になり、経験する現場は多く、経験知としては多くあり、日本との技術の差はどんどん迫っている。出来映え管理の考え方は現場に浸透し、品質レベルでさえ追いつかれる状況が今日現在の状況である。

このままでは、日本の産業が危ないと私は感じています。2020年東京五輪までに退職される方は約700万人と言われている。この現場技術を残す手立てが必要なのです。

現在十数社のクライアント様と、行為保証(目的意識を持った動作の保証)の「プロセス管理」と「現場ノウハウの形式知化」に取り組み、このことに気付きました。熟練工が持つ、暗黙知を形式知へする方法論を展開することと、暗黙知であるが故に発生する指示の不徹底、コミュニケーション不足による、再発不良問題を対応することが必要と考えます。

品質管理については出来映え管理ではなく、プロセス管理手法としての行為保証(目的意識を持った動作の保証)の展開も、日本の産業界にとって必要不可欠なものとして、現状の品質レベルを数段向上させる展開が必要と判断します。

posted by 遠藤メソッド「行為保証2.0」公式ブログ at 00:00| 品質管理