2013年03月04日

「製造技術標準」は使ってなんぼ

製造技術標準
先日、某企業様への指導を久々に行なうことになりました。
そこで、若干の品質の劣化があり、その問題を分析していて気になることがありました。

製造技術標準は、新人作業者へノウハウを伝える道具です。未来の後輩に技術を伝える、コミュニケーションツールです。

しかし、使ってなんぼのモノです。

使う管理者と製造技術標準の距離が発生し、近いところになかったら?こんな環境では、徹底した使い込みが出来るでしょうか?

製造技術標準を一括管理して、ロッカーにしまい、施錠する。製造技術標準を必ず取りに来るように教育徹底して、翌朝解錠して使う。しかし、一度自分の手から離れ、使う管理者と製造技術標準に距離ができると、使わない習慣がついてくる。

某企業様では、数点、作業の劣化理由はありましたが、このことが大きな要因でした。現場力とは、守る力です。製造技術標準を作る実力をつけても何の役にも立たないのが現実です。
「製造技術標準を使い、運用して、初めて品質が好転してきます」
上記の現象は、この本質が理解されていない状況があるのです。

企業様の中で特徴的な現象があります。危険を伴う現場には必然的に守る力があり、行為保証(目的意識を持った動作の保証)の守ることが決まると、意外に苦戦せず品質が好転する現象がみられます。逆に安全な現場は、守る力をつけることに苦戦する場合があるのです。このあたりを考察すると、運用レベルが向上させるところに、行為保証のポイントがあるように感じております。


製造技術標準を運用してみたいというご要望が多いため、お問い合わせ頂いた方へ
「書き方サンプル付き製造技術標準フォーマット」を差し上げております。

遠藤メソッドお問合せフォームからご請求ください。


posted by 遠藤メソッド「行為保証2.0」公式ブログ at 00:00| 品質管理