
多くの企業様で、行為保証“独自導入”のお話を耳にします。
ありがたいことです。
しかし、“独自導入”する難しさの中で、苦慮する場合もあるようです。
これは致し方なく、その経緯で、弊社に引き合いが発生する事があるように思います。
具体的には、数年前に「行為保証」導入を検討し、自社独自の力での導入を決め、遠藤メソッドの本や雑誌、Webサイトを熱心に研究され、時には弊社指導の企業様に見学を申し込み、実践研究も行なって導入を試みるのですが、どうしても行き詰まり、弊社へのサポートの引き合いに、という形になるようです。
しかし、若干の問題と書かせて頂いたのは、行為保証を「不十分」と判断される企業様があるようです。担当された方の判断なのか、誰の判断なのか不明ですが、残念です。現状、導入企業様は増加傾向にあり、着実に成果報告も上がってきておりますので、一次効果も出ないのは、厳しい言い方をさせて頂くと「本質理解はできていない」と判断致します。
一次効果とは、行為保証(目的意識を持った動作の保証)という考え方に共感され、管理監督者が現場で発信する事で、現場技術者の共感も普及する。その結果、製品部品の工程毎の作用点を確実に作業者が見るようになり、工程内で不良を検出する力が向上する事で、工程内不良が増加し、クレームが減少傾向になる事です。
指導すべきは、継続メカニズムの確立です。
ここができないと結果は一次効果のみになり、QCサークル活動のなかで、歯止めレベルの結果(忘れた頃に再発)になり、「歯止めが歯止めにならない!?」
こんな状況に陥るようになるのです。
行為保証によるプロセス管理が文化になるまでの指導が目的です。
そのレベル以前に諦めてしまう状況は、我々の思いとは異なり、非常に残念に思います。
行為保証におけるプロセス管理は、現在多数派・主流派の出来え管理が基本的な習慣思考とされ、このパラダイムシフト(思考習慣の転換)が非常に難しく、最大のパラダイムトラップとなっており、ここを意識して行動することで克服する必要があります。いずれ多数派・主流派として、行為保証によるプロセス管理が文化になる。そんな日が、早く実現できるように、志を持って普及に努めさせて頂きます。