2015年12月21日

「下町ロケット」から「技術力」を考える

「下町ロケット」から「技術力」を考える
http://www.tbs.co.jp/shitamachi_rocket/

日曜劇場「下町ロケット」が最終回を終えました。
2015年の民放連ドラ最高の平均視聴率22.3%だったようで、私も毎週楽しみに見ていました。
ドラマをキッカケに、多くの人に「日本のものづくり」の魅力や凄さを知ってもらえたらと思います。

ドラマに出てくる「技術力」は、主に開発技術を取り上げていますが、日本には、開発技術はもちろん生産技術や製造技術など、業界や現場で幅広く高い技術力があります。

例えば、日本のリニアモーターカーは世界最速の列車で、開発した技術力はすばらしいですが、更に日本の鉄道の凄いところは、東京メトロのような複雑なダイヤで運行できることです。いくつもの鉄道会社が乗り入れ、事故もなく分単位で遅れることなく、毎日あたりまえのように運行しているノウハウです。

誰でもできるだろうと思われがちな小さな「ノウハウ」は、実はすばらしい「技術」です。

不良品を造らない。クレームを出さない。そのノウハウは、その仕事に携わった人たちが毎日毎日、積み重ねた努力の結晶です。たとえ、ネジを締める仕事でさえ、何万個もミスなく締めることは、誰でもできることではありません。実はたくさんのノウハウがあり、そこには立派な「製造技術」が存在します。それができる人は、パートのおばちゃんだろうとアルバイトの学生だろうと、高品質な日本のものづくりを支える立派な技術者(エンジニア)なのです。

あなたが使う製品やサービスの恩恵を思ったように受けることができるのは、その製品やサービスの提供に携わる人たちの「あなたに喜んでもらいたい!」という思いの結果だということに、気付いてもらいたいなと思います。

posted by 遠藤メソッド「行為保証2.0」公式ブログ at 00:00| 品質管理