2016年04月21日

3つの品質。行為保証は「製造品質」マネジメントシステム

3つの品質@要求品質A設計品質B製造品質
遠藤メソッドの行為保証は「製造品質」を改善・向上させる体系化された品質管理手法(マネジメントシステム)です。

品質には3つの種類があります。

@ 要求品質(顧客から求められる品質)
A 設計品質(要求品質を満たす為に設計された品質)
B 製造品質(実際供された製品の品質)

これらの品質のうちB製造品質については、あまり多く語られることはありませんが、それはなぜでしょう?

・設計さえ問題なければ、製品は問題なく作れるものである
・製品不良は、しっかり・ちゃんと・丁寧に作れば、出ないはずである
・製造は、手順さえわかれば、誰でもできるはずの、あたりまえの作業である
・不良が発生するのかは、ある一定量は必ず発生するものである

「製造」は誰でもできる簡単な作業と思われており、今日の品質や技術も「設計」が重要であると考えられています。このような考え方では、製造品質を向上させる具体的な手法の答えは見えてきません。

製造品質は4M(人、機械設備、材料、技術方法)の管理や生産技術の開発や投資、人材の異動・退職など、総合的に終わりのない取り組みだと言われています。今日では、生産技術についてはある程度のレベルに達しており、これ以上大幅な改善・向上は望めないのが現状です。そこで浮き彫りになってくるのが「人」の問題です。代表的にはヒューマンエラーやポカミスと言った類の初期故障による不良・クレームです。そのため、製造品質を向上させようと生産技術の開発(ポカよけ)や、設計側でも未然防止などの取り組みを行うこともありますが「ビスがない・浮いている」「チェック表の記入漏れ」などの人の作業に関わる問題を、設備投資的なことを含めて考えれば、すべて機械設備や設計側で解決することはできません。現場で日々起きている問題は、再発不良か?新しい不良か?原因別に見ればほとんどが再発不良の問題です。現在の品質管理手法を極めれば極めるほど、出てくる問題は再発不良だと言えます。

皆さんが取り組む未然防止において「本当にこんな問題が起きるのだろうか?」という疑問が出てきます。100個の未然防止の対策を立てて、有効な対策は一体いくつあるのか。すでに未然防止の観点では、製品設計や工程設計に盛り込んでおり、これ以上ないところまで来ているのではないでしょうか?再発不良を防止するには、設計だけでは難しいと感じておられるはずです。生産性向上を目指した活動も、製造品質が安定して初めて実現されるのです。こうした観点・視点から、まずは再発不良を対象にした現場の製造品質を向上させることに取り組むべきです。

とはいうものの、ではどうすればよいでしょう?遠藤メソッドではその答えをご提案することができます。製品のばらつきは、人の作業のばらつきであり、これを管理するために「行為保証」という独自の考え方を用い、作業のなかで絶対間違ってはいけない人の判断の基準とその所作・行動を明確にし(行為)、それを守れるよう、人の習慣を管理します(保証)。それは従来の出来栄えの基準ではなく、人の判断と行動・所作(従来のプロセス=工程よりも小さな、考えられる最小管理単位)を基準にし、再発のメカニズムを解く独自の「問題真因構造図」を用い、2度と不良発生させない現場を作る、新しい品質管理の手法です。

あなたの現場の作業者は、一生懸命お仕事されていませんか?不良があれば、黙って見過ごすような人はいないはずです。でも不良は発生します。そこには「見えない」「見てない」「見られない」状況があるからです。それさえなくせば、必ずヒューマンエラーやポカミスはなくなります。再発不良をなくすだけで「6シグマ管理」は達成できます。

品質不良は一定の量が出るものだと、なかばあきらめて生産性を向上させようと前向きに取り組まれる方もおられると思いますが、ちょっと待ってください。不良が発生するのは偶然ではなく全て必然です。必ずなくすことができます。

社内の品質不良損金を算出したことがありますか?見えていないところにも多くの品質不良損金が存在しています。生産改善で出た利益と品質不良損金を改善して出た利益(失敗コスト・機会損失・値引き・間接部門の人件費などの品質不良損金改善)の額を比べれば、同じ工数を使った取り組みでも、費用対効果は一目瞭然です。それは会社全体の経費や管理費という項目で、経常利益の30%以上を占めて眠っています。今、現場で不良がなくなれば、仕事量は大きく減り、間接部門のコストまで減り、おまけに生産性も向上します。また、高品質な製品を提供できることで、お客様との信頼も厚くなり、次の仕事へも繋がっていくことは、少し考えれば想像ができるはずです。

あきらめずに、品質不良を出さない現場を目指してください!実際に、そんな現場を実現している企業様は多くございます。自分たちの「ものづくり」にとことんこだわって下さい。遠藤メソッドはそんな企業様を応援したいと考えております。

posted by 遠藤メソッド「行為保証2.0」公式ブログ at 00:00| 品質管理